大腸がん 自覚症状

大腸がんの自覚症状

大腸がんの自覚症状は、発症の段階では兆候にほとんど気付かない場合が多いようです。

 

しかし、食生活が変わらないのに便秘気味になったり、下痢になったりした時は検査を受けたほうがよいでしょう。

 

右下腹部に腹痛を感じる、不快感がある、腫瘤(しこり)がある、体重が減少してきた、立ちくらみやめまいがするなど貧血の症状が現れる、排便時に違和感や不快感を感じ血便や下血、タール便があったり、出血が付着するなどの自覚症状が現れたら、がんが進行している可能性が高くなります。

 

大腸は消化吸収された食べ物が最後に行き着く場所です。

 

長さが約2mもあるため細菌が住みやすい場所といえます。

 

大腸がんにかかる患者の数は多く胃がんに比べても、大腸にがんを発生するケースは増加傾向にあると言えます。

 

大腸がんの発生は欧米型の食生活と関係が深いことが分かってきています。

 

大腸がんも早期発見ができればほぼ100%治療できるがんと言われています。

 

大腸がんの初期症状

大腸がんの発病と食生活が深く関わっていることはよく知られるようになりました。

 

日本でも欧米型の食事が増えてきたことと、脂肪の摂取量が多い国ほど大腸がんの発生率が高くなっているという結果が出ているからです。

 

脂肪の中でも動物性脂肪はがん発生のリスクが高いようです。

 

食物繊維の摂取量が少ないと大腸がんの発病が高くなると言われていますが、はっきりとしたことは分かっていないようです。

 

運動不足も大腸がんの発症と関係があるのではないかと言われています。

 

食生活の変化や運動不足は大腸がんだけでなく、大腸にいろいろな病気を引き起こす原因になります。

 

大腸がんの初期症状は、発症の段階では兆候にほとんど気付かない場合が多いようです。

 

早期発見をするためにも、定期的な検査やがん検診を受けるとよいでしょう。

 

大腸がんの治療

大腸がんを治療するために一番大切なことは、早期発見をすることです。

 

早期発見することで完治につなげることができるようです。

 

がんの進行状況や部位、位置の深さなどにより治療方法が異なってきますので、医者とよく相談するとよいでしょう。

 

大腸がんの名医と言われる医師ならば、こころよく相談に乗ってくれるはずです。

 

大腸がんは初期症状の段階で表面の粘膜にとどまっているがんであれば、内視鏡でがんを切除する方法もあります。

 

完全に治癒できる可能性が高いため、早期発見、早期治療が望まれる理由です。

 

大腸がんの手術

ある程度がんが進行していても、開腹せずに、腹腔鏡手術で治療を行うこともできます。

 

腹腔鏡手術は、腹部に1cmほどの穴を複数あけて、その穴から腹腔鏡や器具を入れて手術をする方法です。

 

高度な技術が必要な手術ですが、患者さんへの負担が少なく回復が早いので最近急速に普及しているようです。

 

進行がんの場合は開腹手術が行われることがあります。

 

目や手で確かめられるので、膀胱や前立腺、子宮、自律神経などに囲まれた複雑な部位のがんに手術が行われます。

 

大腸がんの予防

がんの多くは遺伝するわけではありませんが、大腸がんには遺伝するタイプがあることが分かってきたようです。

 

近親者にがんにかかった人がいる場合は、気をつけたほうがよいようです。

 

親子で顔が似るように、大腸のタイプも似やすく、同じ生活環境を過ごしているため、知らないうちにがんにかかりやすい生活を送っている可能性が高くなります。

 

食べ物の最終処分場である大腸へは、食生活の見直しでがんを予防する必要があります。

 

動物性脂肪やコレステロールを摂り過ぎないようにしましょう。

 

いわしやあじなどの青魚には、EPAやDHAというがんを抑制すると言われる成分が含まれています。

 

青魚は動脈硬化や高血圧にもよいと言われています。

 

食物繊維、ビタミンやミネラルなど栄養バランスのとれた食事をすることと、適度な運動をすることが、大腸がんの予防につながることでしょう。