COPD 症状

COPDとは

たばこや排気ガスなどの有害な空気を吸い込むことにより、空気の通り道である気管支や、酸素の交換をする肺などに、障害が発生し、空気の出し入れがしにくくなり普通の呼吸ができなくなり息切れなどの症状がおこる病気のことです。

 

「慢性気管支炎」や「肺気腫」もCOPDに含まれる病気です。

 

COPDは生活習慣病

COPDが肺の生活習慣病と言われるのは、喫煙と大きな関係があるからです。

 

COPDは、全喫煙者の約5人に1人が発症すること、またすでに発症している人の約95%に喫煙の習慣が認められているという結果が出ています。

 

COPDの重症度と急性憎悪

COPDで一番怖いのは、風邪や喘息と思ってよくある症状だと決めつけて、放置してしまうことです。

 

重症度が高くなると体に必要な酸素が取り込めなくなったり、二酸化炭素を体外に排出できなくなったりします。

 

慢性的に咳や痰のある人が風邪をひいたときに、急に呼吸困難を起こすというケースもあります。

 

このような急激な症状悪化を「急性憎悪」といい、COPDの大きな特徴の一つと言われています。

 

急性憎悪が一度でも起こると、呼吸機能が低下して病状が進み、体力が低下し、体調も変化しやすくなり急性憎悪が起きやすくなるという悪循環に陥ってしまいます。

 

COPDの診断

40歳以上で次の症状に当てはまる人は、COPDの可能性があります。

 

●タバコを吸っている、または吸っていた。
●咳や痰がしつこくいつまでも続く。
●階段を上ると息切れがする。

 

当てはまる人は、一度病院で肺機能の検査を受けたほうがよいでしょう。

 

COPDの治療

COPDの治療は、まず禁煙をすることです。

 

たばこをきっぱりとやめて適切な治療を受けることができれば、COPDの進行を遅らせて、症状を楽にすることができます。

 

COPDは、薬物療法で症状を抑えたり、リハビリや栄養管理の食事療法、適度な運動を行うことで通常の生活を送ることができます。